man4128_128

ビジネスローンにも「審査」があります。当然ですが、審査を通らないことにはビジネスローンで融資をしてもらうことはできません。ここではビジネスローンで審査される審査項目・審査基準について解説します。

申込む前に知っておくべきビジネスローン審査で金融機関がチェックしたいこと

ずばり、金融機関が審査であきらかにしたいことは

「貸し倒れになってしまう(デフォルト)をする可能性があるかどうか?」

だけです。

お金を貸すことが仕事の金融機関は、返してもらわなければそれはそのまま損失になってしまいます。貸し倒れのリスクを軽減するために審査を行うのです。

ビジネスローン審査項目

審査項目その1.決算情報

法人がビジネスローンを申込むときには決算資料の提出が必要になります。この決算資料の中でも重視されるのは「粗利」「営業利益」です。大きな仕入れや設備投資がないとしたら、この会社はどのくらいの利益を安定して出せるのか?を見ているのです。

利益額が大きければ、当然審査が通る可能性も高まりますし、融資可能な額・融資枠も大きくなるのです。

一方、慢性的な赤字決算の場合は融資が審査通過が難しくなるのです。

審査項目その2.事業歴

法人でも、個人事業主でも、重要視されるのが「事業歴」です。個人の方がカードローンを申込むときに勤続年数を審査される以上に、事業歴と言うのはそれがそのまま信頼につながるのです。

事業歴が長いということは、多かれ少なかれ安定して経営ができている証拠になるため、事業歴が長い会社の方がビジネスローン審査も通りやすくなるのです。

2年以上というのが審査に通りやすい事業歴になります。

審査項目その3.信用情報(他社からの融資情報)

ビジネスローンを申込むと、個人事業主でも、法人でも、まずは「他の借入がないか?」「過去の返済遅延がないか?」を調べられます。これは信用情報と言って、銀行や消費者金融などの金融機関同士で共有している情報なのです。他のビジネスローンや銀行のプロパー融資などをしていれば、その金額や返済履歴まですぐに調べられるのです。

融資可能額は、申込んだ金融機関だけで決まるものではなく、その会社が借りられる総額のラインというのは、他の会社からすでに借りている金額も含めて計算されるのです。

すでに融資を受けている金額が大きければ大きいほど、ビジネスローン審査は通りにくくなります。とくにプロパー融資や銀行融資だけではじめてビジネスローンを借りる方と、ビジネスローンですでに3社借りている方では、全者Hの方の方が審査に通る可能性は高いと言えます。

審査項目その4.保有資産・貸借対照表

ビジネスローンは基本的は無担保で利用可能なローンですが、会社に資産が多ければ、万が一返済が滞ってしまった場合も、お金を生み出すことが可能になります。現金、資本金、売掛金や証券、不動産、設備など会社が保有している資産の額もビジネスローン審査でチェックされるポイントです。

これらの資産と負債は、決算書のBS(賃借対照表)でわかることになります。資産額が多いか少ないかというよりも、負債と資産のバランスがビジネスローン審査では重視され、負債よりも資産の方が多い状態が返済余力があると判断されるのです。

審査項目その5.事業内容や免許、資格

事業内容によって安定性のある業種、ない業種というものがあります。たとえば、開業医や弁護士事務所など明確な資格があって運営している事業の場合は、よほどおかしな経営をしていない限りは立て直しも可能です。

明確な資格の上に成り立っている事業形態の会社の方がビジネスローン審査では評価が高くなると言うことです。

審査項目その6.税金の納付

会社経営をしていれば、税金納付というのは避けて通れません。法人税、法人事業税、地方税など様々な税金が発生するのです。税金を未納しているということは、税金を支払うほどの余裕もない経営状況ということになります。貸し倒れリスクは高いと判断されてしまうのです。

一方、きちんと税金を支払っているということは、利益が出ていて、手元に現金が残る経営をしていることの証明でもあるのです。

審査項目その7.個人の信用情報

法人経営者の場合は、経営者個人も連帯保証人になる必要があります。この場合に経営者個人の信用情報もチェックされるのです。

経営者個人が借り入れが多いなどの場合は、連帯保証人としての審査が通らないと言うことになってしまうため、法人自体に問題がなくても、ビジネスローン審査で落とされてしまうケースがあるのです。

審査項目その8.社長の信用度

最近では、インターネットやスコアリングシステムでの審査が一般的なので、重要度は下がってきているのですが、面談が必要になるような事業融資専門の金融機関のビジネスローンの場合は、対面審査と言って社長の経歴や考え方、身なりや受け答えなども審査の重要な要素になるのです。

だらしない社長、大きなことを言う社長、几帳面でない社長など、対面審査で落とされてしまう方zも少なくないのです。

まとめ

ビジネスローンの審査では、はじめにご説明したとおりに

「貸し倒れになってしまう(デフォルト)をする可能性があるかどうか?」

が審査をする目的なのです。

どれだけ収入が安定しているか?

が大きなポイントなのです。それを審査するために様々な審査項目があるのです。

収入の大きい小さいというのは、審査が通る通らないではなく「いくら貸せるのか?」に影響してくるのです。

ビジネスローン審査に通るためには、どのような考え方でビジネスローンの審査が行われるのかと言うことに対する理解も必要なのです。

ビジネスローン人気ランキング